美容室の開業を決めたらオープンの準備が必要です。ただし、初めて美容室を開業するとなると、オープンの準備の流れや、どんなものが必要になるのか、わからないことが多いですよね。そこで今回は、美容室のオープン準備までの流れや必要なものを詳しく解説します。合わせて美容室のオープン準備をスムーズにする方法も紹介するので、ぜひ、最後までチェックしてみてください。
美容室のオープン準備にはいくらかかる?
美容室のオープン準備にかかる費用は、約1,000万円から1,500万円ほどと言われています。ただし、お店がある場所のエリアや、内装へのこだわり、スタッフの雇用人数などによって金額が前後します。そのため、大体このくらいの金額が必要になるということを頭にいれておきましょう。
また、美容室のオープン準備にかかる費用は、計画通りにいかないこともあります。例えば、希望していた物件を借りられなくて費用がオーバーしてしまった、施術で使う道具が壊れていて買い替えが必要になってしまった、など予想外のハプニングが起こる可能性も視野に入れて、できるだけ多めの金額を用意してください。
美容室のオープン準備でかかる費用を抑えたいなら、スタッフを雇う優先順位を考えましょう。もちろん、すでに顧客がついており、お客様が来店してくれる可能性があるなら、スタッフを多く雇うことを検討しても問題ありません。しかし、まだお客様が来店される見込みが不確かな場合、オープン直後は自分だけ、または最小限のスタッフで店を運営するのが賢明です。
美容室のオープン準備の流れ
ここでは、美容室のオープン準備の流れを解説します。
市場調査をする
美容室をオープンさせるには、まず市場調査を行います。自分がお店を構えたいエリアの年齢層や交通量、駅へのアクセスのしやすさ、活気など思い浮かぶものを調査して全て洗い出します。また、競合になる美容室があるのか、そのお店はどのようなコンセプトやどのような客層が多いのかを確認しましょう。
自分のお店のコンセプトを決める
市場調査が終わったら、自分のお店のコンセプトを決めます。狙っているターゲット層や競合の美容室とは異なる自分たちのテーマを考えましょう。もし、うまく考えがまとまらなければ、性別・年齢・職業・趣味などを仮定し、ペルソナを作るとユーザーのニーズがわかり、コンセプトがまとまりやすくなります。
融資の準備と事業計画書を作る
自分で資金を準備できることが理想ですが、難しければ融資を受けましょう。融資を受けるには、事業計画書の準備が必要です。メニューや価格、美容室を開業するスケジュールなどを細かく記載します。また、開業までのスケジュールや売り上げ目標など数字ベースで記載が必要なので、綿密に作成しましょう。この事業計画書が通らないと金融期間から融資を受けることができなくなってしまいます。
物件を探す
物件を探すなら自分の理想の店舗が作れるがどうかも重要ですが、駅からのアクセスが良いか、お客様が気軽にきやすい場所に店舗が作れるのかも考えましょう。エレベーターがなく、階段を使って登らなければならない店舗や、僻地に位置する店舗は、自然と客足が遠のくことがあります。
お店の工事を開始する
物件を契約できたら、お店の工事を始めます。この時、保健所と消防署の基準にあったお店でないとオープンできません。そのため、工事が始める前に必ず基準の項目を確認しておきましょう。
施術で使う機材や備品の準備
施術で使うシャンプー台やカット台は工事が始まる前に準備しておき、タオルやシャンプー、カラー材など細々したものは工事中に準備しましょう。消耗品はすぐ手に入りますが、特定のシャンプーやトリートメントは在庫がなくなってしまうこともあるので早めに発注しましょう。
開業届を出す
お店が出来上がったら開業届を作成しましょう。記入が終わったら税務署へ提出してください。開業届の書類はネットからダウンロードできますし、税務署の窓口でもらうこともできます。
お店をオープンする・お客様を集客する
お店をオープンしたらXやInstagramなどのSNSを活用してお客様を集客します。また、美容室をオープンする日付が決まったら街中に広告を貼ったり、ビラを配るのも認知度を高める方法の一つです。ある程度売り上げが出てきたらネット上に広告を出して、集客する幅を広げるのもおすすめです。
美容室をオープン準備で必要なもの
ここでは美容室のオープンで必要なものを解説します。
施術で使う什器
施術で使う什器は主に下記のようなものを準備しましょう。これらの什器は、工事する際にはすでに用意してある必要があるので、早めに発注して工事までに間に合わせるようにしてください。
- カット台
- シャンプー台
- 鏡
- パーマ機器
大型の家具や家電
美容室におく大型の家具や家電も準備しましょう。施術で使う什器に比べて比較的すぐ手に入りますが、冷蔵庫やソファーは搬入が大変なので余裕をもって購入してください。
- ソファー
- 冷蔵庫
- 道具を置いておくワゴン
- レジ
- カーテン
- 電球
- 時計
- ハンガーとラック
美容道具
美容道具は下記をそろえましょう。ここで取り上げているのは一例なので、自分が施術をする上で必要なものが何か、在籍していた美容室で使っていたものがあれば用意してください。
- ヘアアイロン
- ドライヤー
- トリートメント
- シャンプー
- カラー剤
- コーム
- シザー
- タオル
- ゴム手袋
- クリップ
- キャップ
- ケープ
その他の消耗品
店内を掃除するものや日常で使っている消耗品もストックしておきましょう。
- モップ
- 雑巾
- ほうき
- ちりとり
- ワックス
- 洗剤や石鹸
- トイレットペーパー
- ティッシュ
- 文房具
必要があれば用意するもの
あればお客様が快適に過ごせるものや便利なアイテムの一例です。
- ウォーターサーバー
- 観葉植物
- 傘立て
- 紅茶やコーヒー
美容室のオープン準備をスムーズに進めるポイント
最後に美容室オープン準備をスムーズに進めるポイントを紹介します。
やることリストと購入するものリストを作成する
美容室のコンセプトを決めたら、やることリストを作成しておきましょう。どんな作業にどれくらい時間がかかるのか一目でわかるようにすると、計画の変更や微調整がしやすくなります。また、購入するものリストも作ることで買い忘れを防いだり、いつ頃商品が届くのか管理できます。
お金をかけるところとかけないところを明確にする
お金をかけるところと、かけなくて良いところを明確にしておきましょう。シャンプー台やカット台など機能性を追求したいものは、商品を決めたり発注してから届くまでに時間がかかるので早めに動くのがポイントです。一方、レジなどの中古でも問題ないものはアイテムは、リサイクルショップで探したり、譲り受けるのがおすすめです。そうすれば早くアイテムが手に入りますし、費用の節約にもなります。
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まとめ
今回は、美容室のオープン準備の流れや必要なものを、準備をスムーズに進めるポイントを紹介しました。オープンするまで工程がたくさんあるので大変ですが、やることリストを作ることで計画的に準備を進められます。記事を参考に美容室のオープン準備を進めてみてください。