美容室を経営しているとボトルやカラー材の容器など、毎日様々なゴミが出るものです。特にお客様の髪の毛をカットすることが多いため、あっという間に髪の毛が溜まってしまい、どうやって処分すれば良いかわからない…という美容師の方もいるかもしれません。そこで今回は、髪の毛の処分方法やリサイクルの方法について解説します。髪の毛の処分について困っている美容師の方は、ぜひ参考にしてみてください。
美容室のゴミは2種類に分けられる
美容室で出るゴミは、主に「産業廃棄物」と「事業系一般廃棄物」の2種類に分けられます。ここでは、それぞれの違いについて解説します。
産業廃棄物
産業廃棄物とは、事業活動中に出る20種類のゴミのことです。ただ回収して捨てれば良いのではなく、捨て方に細かなルールが定められています。美容室で出る産業廃棄物は下記のようなものがあります。
<容器のゴミ>
- カラー材のカップ
- 空のボトル
- チューブ
<施術に使っていた道具>
- カット台
- シャンプー台
- 道具を運ぶラック
事業系一般廃棄物
事業系一般廃棄物とは、産業廃棄物に当てはまらないゴミのことを指します。私たちが普段出している、ティッシュや雑誌、段ボール、プラスチックなどはこれに当てはまります。それぞれ項目ごとに1週間でゴミを回収してくれる日が決まっているので、自治体のホームページでゴミを捨てられる日を確認しましょう。また、一部のゴミは料金を支払わないと回収してもらえないものもあるので注意してください。
髪の毛の処理方法
カットしたあとの髪の毛は、事業系一般廃棄物に当てはまります。ただ、燃えるゴミや燃えないゴミのどちらに当てはまるのかが自治体によって異なるので注意が必要です。事業系一般廃棄物で髪の毛を捨てられる場合、燃えるゴミに該当するなら同じ日にゴミ捨てができる紙くずやティッシュなどと一緒にして捨ててOKです。
ただし、髪の毛の量が多すぎると産業廃棄物に該当することもあります。髪の毛が産業廃棄物の場合は、回収してもらうのに費用がかかるケースがあります。回収にかかる費用は2000円代から高くて5000円以上することもあるようです。こういった捨て方の費用やルールも自治体によって違うので、毛を集めて適当に処分せず、自治体のゴミの捨て方をよくチェックしておきましょう。
髪の毛はリサイクルできる!
髪の毛は様々な方法でリサイクルできます。ここでは、髪の毛をリサイクルするメリットとリサイクル方法を解説します。
髪の毛をリサイクルするメリット
髪の毛をリサイクルする主なメリットは、「回収するのに費用がかからないこと」「回収日が決まっていないこと」の2点です。髪の毛の処理方法の項目で紹介した通り、自治体によって髪の毛を処分する際にお金がかかることがあります。せっかく売り上げが出ていても、たくさんの人の髪をカットしていると髪の回収費用で損をしてしまいますよね。そうならないためにも、可能であれば髪の毛をリサイクルするのがおすすめです。
また、回収日が決まっていないこともメリットに挙げられます。回収日が決まっていると、どんなに髪の毛が溜まっていてもすぐに処分できなかったり、忙しくて髪の毛を捨てられる日に間に合わなかった…というようなミスが起こることがありません。自分のタイミングで髪の毛を処分できるのが魅力です。
髪の毛のリサイクル方法
髪の毛をリサイクルするならヘアドネーションに使うのがおすすめです。ヘアドネーションとは、病気や何かしらの理由で髪の毛を失ってしまった方にウィッグを作り、寄付する活動です。
ただし、ヘアドネーションで髪の毛を寄付するにはいくつかの注意点があります。その中で最も重要になるのが「髪の毛が31センチ以上あること」です。短い髪の毛はヘアドネーションの活動団体に送ることができないので気をつけましょう。また、ヘアドネーションの髪の毛は同一人物のものでなければいけません。他の人同士の髪の毛をカットしてつなげて31センチ以上の長さにしても受け取ってもらえないので注意してください。
美容室でゴミを捨てる際に注意すること
最後に、髪の毛以外に美容室で出るゴミと捨てる際に注意すること解説します。
分けられるものはしっかり分別する
美容室で出るゴミは、分けられるものは細かく分別して処分しましょう。特にボトル容器やラベルは、そのまま捨ててしまうパターンが多くあります。しっかり分別できていないと、指定の場所でゴミを捨てていても回収してもらえない可能性があります。
特に髪の毛をカットするハサミや尖ったものを捨てる際には、細心の注意をはらいましょう。そのまま袋に入れて処分すると、怪我をしてしまう恐れがあるので、ゴミを回収する方が怪我しないように新聞紙で包んだり、回収する方が刃物が入っていることがわかるように、メモを書いて袋に貼ってから処分してください。
シャンプーやカラー材の中身をしっかり使い切る
シャンプーやカラー材は中身をしっかり使い切ってから捨てることが大切です。中身が残った状態で他のゴミと一緒に捨てると、液体が漏れ出して他のゴミとの分別が困難になる可能性があります。中身を捨てる場合は、布に染み込ませるか、自治体に相談してから適切に処分しましょう。
委託して産業廃棄物や事業系一般廃棄物処分するなら契約書を結ぶ
産業廃棄物や事業系一般廃棄物は、外部の会社に委託して処分してもらうこともできます。捨てるゴミの量が多い美容室や出たゴミが何に該当しているのかわからない方に最適です。ただし、産業廃棄物と事業系一般廃棄物の処分を会社に委託する場合は、都道府県・市区町村で許可が出ている企業でなければ依頼できません。ゴミの処理を外部に委託するか検討している場合は、必ずルールを確認しておくましょう。
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まとめ
今回は、美容室で出る髪の毛の処分方法を解説しました。髪の毛は事業系一般廃棄物として、他のゴミと一緒に捨てられます。ただし、自治体によって捨て方が異なったり、髪の毛の量によっては産業廃棄物に該当することもあります。自分の判断で適当に捨てるのではなく、お店を構えている自治体では、どのように処分すれば良いのか必ず確認しましょう。また、髪の毛の長さが31センチ以上ある場合は、ヘアドネーションとして寄付することもできます。ただ髪の毛を処分するだけではなく、リサイクルする方法もあるので、髪の毛の捨て方と合わせてチェックしてみてください。