美容室開業
2024.10.23

主婦が事業!?美容室開業の条件と成功のためのポイントを徹底解説

美容室の開業を目指す動機は人それぞれですが、美容師の傍ら主婦として毎日奮闘している方は「家庭と仕事を両立させながら、自分の技術を活かしたい」と考える方も多いはず。

特に家庭を持ちながら美容師を続けている方にとっては、フルタイム勤務より家庭の事情にも柔軟に対応できる自分の店舗は、とても魅力に感じるでしょう。

もちろん、美容室を開業することは、決して簡単なことではありません。専業主婦だけではなく、パートで美容師をしている主婦でも、「本当に自分ができるの?」と不安を感じてしまいますよね。

そこでこの記事では、主婦が美容室を開業するためのステップや必要な準備、成功のポイントについて詳しく解説します。

あなたの夢の実現に向けて、ぜひチェックしてみてくださいね。

主婦が美容室を開業する2つのメリット

主婦が美容室を開業すると、次のようなメリットがあります。

自分で仕事のあり方・やり方を工夫できる

美容室を自身で開業すると勤務時間は自分で調節できるので、自分だけの自由な時間をつくりやすくなります。特に自宅でサロンを運営する場合、柔軟に営業時間を設定できるため、家事や育児の合間をみて働けます。

そのため、仕事とプライベートのバランスを取りながら、自分自身の趣味や休息、子どもとの時間を確保しやすくなるのです。

また自身での開業は職場の人間関係を気にせず、自分が思い描くサービスを提供できるため、仕事に対するモチベーションも高まるでしょう。

家庭と仕事の両立ができる

美容室の開業は、主婦なら家庭と仕事を両立させやすくなります。なかでも、子育て中の主婦にとって、勤務時間を自由に設定できるのは大きな利点です。

例えば、お子さんの学校行事や急な体調不良に対応しやすく、家庭の事情に合わせた働き方ができるようになります。さらに、自宅での開業なら通勤時間がかからず、勤務時間も自由に設定できるため、家族との時間をより多く確保できます。

このように、家庭と仕事を両立させることで、周囲の目を気にせずストレスを軽減しながら、家庭と仕事を両立できるのです。

主婦が美容室を開業するデメリットもある

主婦が美容室を開業する際のデメリットとして、時間管理の難しさと収入の不安定さがあります。

自分で自由に時間設定をできることはメリットですが、裏を返せば、仕事をしなければ収入につながりません。

例えば、子どもの急な用事や体調不良があると、すでに予定していた業務の計画が狂うこともあります。また、開業当初は固定の顧客が少ないため、収入が安定しない可能性もあります。

負の状況が続いてしまうと、ストレスを感じてうまく時間管理ができず、収入だけではなく家庭生活にも影響してしまう恐れがあるでしょう。

そのため自身で美容室を開業する際は、時間のやりくりやマーケティング戦略をしっかりと行い、安定した収入を得る基盤を築くことが重要です。

主婦が美容室を開業するために必要な準備

主婦に限らず、美容室を開業する場合、次のような準備や届け出が必要です。

美容師免許と資格取得

美容室を開業するためには、美容師免許の取得が必須です。美容師免許を取得するには、美容専門学校で規定の課程を修了し、国家試験に合格する必要があります。

また、2人以上で店舗を運営する場合には、管理美容師免許も必要です。管理美容師免許は、3年以上の実務経験が求められるので注意しましょう。

まずは自身がどの程度の規模の美容室開業を目指すかを考え、必要な資格を取得するようにしましょう。

設備や内装の準備

美容室の設備や内装は店の雰囲気を決める重要な部分です。どのような顧客に来店してもらいたいかを考え、準備を行いましょう。

一般的に、準備には以下のような費用がかかります。

  • 物件取得費:100〜300万円
  • 工事費:400〜800万円
  • 設備・備品費:200〜300万円

 

美容機器や家具などの日常的に使用する道具を整えていくと良いでしょう。また物件の取得費と工事費も考慮し、初期投資にどれだけの資本が必要かを計画的に見積もり、準備資金を用意しましょう。

保健所や税務署、消防署への届出

美容室を開業するためには、以下の各署へ必ず届け出を出しましょう。

  • 保健所
  • 消防署
  • 税務署

 

美容室の店舗内の設備や内装が終わったら、保健所に美容室として設備基準(床面積や床材、店内の明るさなど)を満たしているかを、立入検査をしてもらいます。

さらに非常警報設備や火災報知器などの防火設備を設置し、消防署へ申請も行いましょう。

立入検査後、条件が満たされたら開業できますが、必ず税務署への開業届も忘れずに提出しなければなりません。収入を考慮して、青色申告承認申請書も行っておくと、最大65万円の控除を受けられます。

従業員を雇う場合は、給与支払事務所等の開設届出書や源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書の提出も必要なので、忘れずに行いましょう。

美容室開業のために自己資金を用意する

美容室を開業する際の費用を考えると難しいと考えてしまいますが、自宅サロンだと家賃がかからないため、開業費用を抑えやすいです。

しかし、それでも物件取得費や工事費、設備・備品費などにまとまった資金が必要です。

現在の資産を整理して、どの程度の自己資金があり、開業までにどの程度の費用がかかるのかを把握しましょう。そこから必要に応じて開業資金が不足する場合、融資やファクタリングの活用を検討しましょう。

自治体や企業が提供する女性起業家向けの融資を利用すると、比較的低い利率で資金を調達できる場合があります。また、ファクタリングという売掛金を現金化する方法で、即座に資金を得る手段も活用すると良いでしょう。

しかし、融資やファクタリングを利用する際には、返済の計画をしっかり立てることが重要です。特に融資では、毎月の返済が経営に支障をきたさないよう、慎重に計画を進めましょう。

美容室開業で成功させるには集客戦略は必須

美容室運営の成功させるために、開業前に以下2つのことを必ず設定しましょう。

  • ターゲット層の設定
  • 集客

 

主婦が美容室を開業する場合、同じく家事や育児で時間の制約がある子育て中の女性がターゲットとして考えられます。そしてターゲットを決めるだけではなく、集客も行う必要があります。

地域密着型の女性専用サロンであれば、自身のママ友や子どもの交友関係を活用し、ママ友同士からの紹介で新しい顧客を獲得しやすいです。

他にもInstagramやブログなどのSNSを通して、短時間でできるヘアスタイル方法や、「子連れOK」「遊び場あり」など子育て世代に響くサロンの魅力・施術例を発信すると、オンラインでの集客力も高められるでしょう。

まとめ

この記事では、主婦が美容室を開業するための動機やメリット・デメリット、必要な準備や成功のための集客戦略について紹介しました。

どうしても開業時は、時間管理や収入の安定性に対する不安を感じてしまいます。しかし、しっかりとしたターゲット層の設定や集客といった計画や準備を怠らなければ、必ず成功の道はあります。

まずは、美容師免許や管理美容師免許といった必要な資格の取得し、開業までの資金計画を立て、自分の夢を実現する第一歩を踏み出してみてください。

家庭と仕事を両立させながら、自分の技術を活かした生活は女性なら誰しも一度は夢に見たはずです。最初こそは大変ですが、ぜひ諦めずにチャレンジしてみてくださいね。

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